企業分析に役立つ、重要用語をまとめて解説!【保存版】

転職,就職

就職活動時の企業分析などの際、中(長)期経営計画書などに頻出する重要用語をまとめて解説します!

数が多いので、繰り返し確認する形で活用してください!

用語解説

中期経営計画

企業が将来(通常は3〜5年)の中長期的な方向性や目標と、現状とのギャップを埋めるための戦略や施策の計画を指します。

ROE

Return on Equity(自己資本利益率)の略で、企業の自己資本に対する利益の割合を示す指標です。ROEが高いほど、企業は自己資本を効果的に活用して利益を上げていると言えます。

ROE(%)=(純利益/株主資本)×100

ROI

 Return on Investment(投資利益率)の略で、企業の投資活動によって得られた利益の割合を示す指標です。ROIが高いほど、投資活動が効率的であると言えます。

100%を下回ると投資額より利益が少ない状態です。

ROI(%)=(売上総利益/投資額)×100

※売上総利益=売上-売上原価-投資額

ROIC

Return on Invested Capital(投下資本利益率)の略で、企業の投下資本に対する収益性を示します。企業の投下資本(株主資本および借入金)から得られる利益の割合を表します。高いROICは、企業が効率的に資本を運用し、投資家に収益をもたらしていることを示します。

営業利益率

企業の営業利益を売上収益で割った割合を示す指標です。営業利益率が高いほど、企業は売上からより多くの利益を上げていると言えます。

D/Eレシオ

Debt Equity Ratio(負債資本倍率)の略。企業の負債が株主資本の何倍かを示します。一般的に低いD/Eレシオほど、株主資本の比重が大きいことを示し、財務的な安定性が高まります。

自己資本比率

企業の総資本における自己資本(株主資本)の比率を示します。自己資本比率が高いと負債への依存度が低いため、不測の事態にも対応しやすく、経営上の安定性が高まる傾向にあります。

一般的に30%以上だと高い自己資本比率といえます。

KGI

Key Goal Indicator(重要目標達成指標)の略。

企業の定める最終目標のことで、売上高や営業利益、市場でのシェアなど数値化できるものを定める。

KPI

Key Performance Indicator(重要業績評価指標)の略。KGI達成のためのプロセスの進捗度を測る指標であり、KPIを達成していくことでKGIへの達成へとつながる。例えば、売上を前年比120%にするというKGIを定めた場合、KPIには店舗数を2割増やす,営業の中途採用者を200名採用などと言った目標を定める。

B/S

Balance Sheet(貸借対照表)の略で、企業の資産、負債、自己資本などを示す財務諸表の一つ。企業の資本構成や資産の状況を評価するために用いられます。

P/L

Profit and Loss(損益計算書)の略で、企業の売上収益や経費、利益などを示す財務諸表の一つ。企業の営業成績や収益、利益を評価するために用いられます。

サプライチェーン

製品の原材料・部品の調達から販売までの消費者に製品が届くまでの一連の流れのこと。

サステナビリティ、サステナブル

持続可能性を意味する。経済的、社会的、環境的な観点において、短期的な利益追求だけではく、長期的な持続可能性をもつという概念。

SDGs

Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略で、サステナブルな社会の実現のため、国際連合が定めた17の目標のことを指します。経済、社会、環境の3つの側面で持続可能な開発を促進するためのグローバルな目標として掲げられています。

ダイバーシティ

企業や組織内の多様性を指します。人種、性別、年齢、国籍、文化的背景などの異なる要素を持つ人材が組織内に共存している状態。多様性に寛容で有ることが国際社会で求められていることと、日本の場合少子高齢化に伴う生産人口の減少もあるため、ダイバーシティが推進されています。

カーボンニュートラル

企業や組織が、自社の温室効果ガス排出量を削減し、排出量から吸収又は除去した量を差し引いた合計をゼロにする状態を指します。企業の持続可能な経営や環境負荷の軽減を目指す取り組みの一つです。

関連資料:経済産業省 資源エネルギー庁

「カーボンニュートラル」って何ですか?(前編)~いつ、誰が実現するの?
「カーボンニュートラル」とはそもそもどういうことなのか?誰がいつまでに?どのように?など2回に分けてご紹介します。

コアバリュー

企業が重要視する中核的な価値観や信念。企業文化を形成し、組織の方向性や行動基準を示す重要な要素となります。また、コアバリューは企業のブランドイメージにも影響を与えるため、対外的なメッセージとしての意味合いもあります。

コンプライアンス

企業が法令や規制、倫理的な規範などに従って事業を遂行すること。企業は社会的な信頼性を高めるためにコンプライアンスを重視します。

ガバナンス

企業経営の不正を防ぎ、健全な経営を行なっていくための管理体制のこと。

また、コンプライアンスの維持と改善を行っていくための管理体制のこと。

リスクマネジメント

企業が直面する様々なリスクを適切に評価し、予防や対策を講じることを指します。市場リスク、為替リスク、信用リスクなどのリスクを管理し、事業の継続性を確保することを言います。

パーパス

企業の存在意義を示します。何故私たち(自社)が存在するのかという大方針を示しており、大きく変化することがない点がビジョンやミッションと異なります。

DX

Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)の略。企業がデジタル技術を活用し、ビジネスモデルや組織の変革を図ることを指します。データ分析、AI、IoTなどの技術を活用して変革を図り、企業の競争力向上を目指します。

コアコンピタンス

 競合他社にも真似できない企業の中核となる強み(独自の技術等)。

配当性向

配当金が当期純利益に対してどれくらいの割合かを示す。

高い配当性向は、企業が株主に対して利益の一部を還元する姿勢を示します。

総還元性向

配当金と自社株買いを合わせた額が、当期純利益に対してどれくらいの割合かを示します。企業が利益を株主に還元する度合いを示す指標です。

キャッシュアロケーション

企業が保有する現金や資金を、最適な投資先に配分すること。企業の資本運用効率を向上させ、株主価値を最大化するために重要です。

営業CF

企業の営業活動(本業)によって生じるキャッシュフロー。営業CFは、売上高や営業利益、税金などを考慮した上で、企業が実際に現金として受け取った金額を表します。

投資等ではなく、本業が順調かどうかが分かります。

更新投資

企業が既存の設備を新しい設備に更新するために行う投資。更新投資は、事業の持続的な運営や競争力維持のために重要な投資となります。

IR

Investor Relations(投資家との関係)の略。企業が投資家に、自社の経営状況や財務情報を開示し、投資の判断に必要な情報を提供する活動のこと。企業の透明性や信頼性を高め、投資家の投資判断に良い影響を与えるために重要な活動となります。

アクションプラン

企業が目標を達成するために立てる『行動計画』のこと。アクションプランはゴールや目標を達成するための具体的なステップやタスクを定義します。

マイルストーン

企業がプロジェクトの区切りとなる位置に設定する中間目標。プロジェクトの進捗管理のために使用され、スケジュールの中に設定されます(複数設定可)。

以上が、それぞれの用語についての簡単な解説です。

企業分析で中期経営計画等を読んでいると頻出する用語のため、一度で覚えられなくても企業分析の合間に何度か目を通してみてください!

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