面接時に知っておきたい: 希望給与の適切な伝え方

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こんにちは、皆さん。就職や転職を考えている方の中には、”面接時にどうやって希望給与を伝えたらいいのだろう”と迷っている方も多いのではないでしょうか。ここでミスをすると、あなたが望むよりも低い給与で働かなければならなくなるかもしれませんし、逆に高すぎる金額を伝えれば採用のチャンスを逃してしまう可能性もあります。そこで今回は、面接時に適切な希望給与を伝える方法について詳しく説明したいと思います。

1. 給与交渉の重要性

面接時に希望給与を尋ねられることは一般的です。ここで正直に答えることが重要であり、その理由は、採用担当者が考えている給与水準とのギャップをなくし、認識のギャップを埋めることにあります。ギャップを埋められないと、内定を出したけれど断られる企業と、内定が出たけれど納得できずに断る求職者双方にとって望ましくない結果となります。

2. 希望給与の伝え方のポイント

希望給与を伝える際にはいくつかのポイントを押さえておくべきです。

2.1 根拠のある金額を提示する

「なんとなく何〇〇万円です」というような曖昧な答えは避けましょう。現在の給与を根拠に、「これくらいの額を希望します」と明確な理由をつけて回答し、相手に納得感を持ってもらう事ことが重要です。

2.2 希望給与額の基準とは?

希望給与額の算出の際に、給与だけではなく福利厚生などの価値も加算する方法があります。例えば、給与以外で受け取っている価値を加算することで、総収入を示し、それを新たな基準として希望給与額を設定します。

例えば、現在給与で年間400万円受け取っているが、給与の他に、住宅補助や確定拠出年金、ポイント制度などといった福利厚生で現金以外で受け取っている価値があったとします。その場合、このまま400万円を基準に希望給与額を決めるのではなく、それらの価値も合計します。

すると、下記の計算で年間493万円となります。

400万円/年(給与)+60万円/年(住宅補助)+30万円/(年確定拠出年金)+3万円/年(ポイント制度)=493万円

現状の生活を支えているのは、400万円の給与ではなく、全ての価値を合計したこの今回で言う493万円なので、この金額を基準として、希望給与額を考えていきましょう。

2.3 家族やライフステージの理由で給与を上げる

ライフステージの変化でお金が必要になる場合、それを理由に給与を上げたいと考えるかもしれません。そんな時は、素直にその理由を伝え、必要な金額を希望することも可能です。

例えば、直近で子供も生まれるため〇〇万円(例えば30-50万円ほどプラスした金額)を希望しますなどと素直に伝えてみても良いかもしれません。

2.4 希望給与額に幅を持たせる

希望給与額には幅を持たせることも大切です。この理由として、企業側の目的は、給与面で求めている水準にギャップがないか確かめることと、内定を出す際には確実に承諾してくれる金額を提示できるようにするための認識合わせだからです。企業側は明確な金額を言われた場合、それより低い金額しか提示できなければ内定を出しにくくなります。また、必ず採用したい人材の場合、いくら出せば来てくれそうかの目安が分かれば、社内でその金額に向けてある程度交渉してもらえる可能性があります。

3. 希望給与の伝え方の具体例

以下に筆者が実践している希望給与額を伝える方法の例を示します。ポイントは、根拠のある計算式を説明した上で、幅を持たせて提示することです。

例: 現在の総収入は400万円/年(給与)+60万円/年(住宅補助)+30万円/(年確定拠出年金)+3万円/年(ポイント制度)=493万円となります。子供も近く産まれる予定なので、希望給与額は530万円以上を希望させていただきます。ただ、最低ラインとしては現状と同じ493万円を確保したいと考えています。

参考:日系企業の年収の決まり方

特に日系企業の場合、年功序列が根強いことから、年収はある程度年齢で決まる傾向にあります。そのため、大幅に年収が上にも下にもブレることは少ないですが、数十万円の幅程度のブレは存在します。企業では社員に等級のようなものが存在しており、それぞれの等級ごとに給与水準が設定されています。(例えば、等級Bなら〇〇万円〜〇〇万円のように。)

日系企業の場合は特に、年齢で等級は決まってしまう事が多いですが、等級内での増減は調整可能な事があります。そのため、転職時にはなるべく等級内の上限の給与を提示してもらえる事を目指しましょう。

まとめ

以上が、面接時に希望給与を上手に伝えるためのアドバイスです。これらのポイントを心に留めておけば、自分が望む給与をしっかりと伝えることができるでしょう。ただし、あくまでこれは一つの方法ですので、それぞれの状況に応じて適切に調整し、用いてください。また、給与交渉は難しいものです。上手くいかない時もあるかもしれませんが、それも一つの経験と捉え、次に活かすようにしましょう。就職活動や転職活動は一度きりのものではなく、常に自分を高めていく機会です。どんな結果になったとしても、その経験を最大限に活かしていきましょう。皆さんの活動が成功することを心より祈っています。

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